http://www.mosaictile-museum.jp/
新しく出来たモザイクタイルミュージアムですが、さすがにセンスの良い施設で、「好き」な人がデザインしたんだと思わせる素敵な場所でした。
下手な美術館よりクオリティー高し。
それで、骨董市ですが、すでに撤収間際だったのですが、こいつを見つけました。
日名子実三作「日本商工倶楽部三周年記念」メダルです。
その三周年記念に商売の神である大黒天のメダルを制作したのでしょう。
「地肥茄子大」(ちこえてなすだいなり)は、『肥えた農地のナスは大きくなるように、優れた師匠の下で修行した弟子は立派な人(禅僧)になる。また、充分な修行を積めば素晴しい悟りが得られることを教える際にも使われる。』のだそうで、禅で用いられる言葉なんでしょうね。
日名子の大黒天のメダルはもう一つありまして、これは展覧会でも出品した「星埜氏記念」のメダルです。
同じモデルを前から横からと見たような造形が面白いですね。
実際、モデルはいたのかなぁ~どうでしょう?
そして、私の知る限り、日名子の大黒天像はこれだけなので、コンプリートしたことになるかと思われます。ヤッタネ!
さて、このあまりに肉感的でリアリズム的な大黒天ですが、こうした神々を肉感をもって描くというものは、明治以降の洋画受容の歴史を重なる部分があると、私は思っています。
どこかでまとめて書きたいと思っております。