このところの台風により、伊豆大島は大変なことになっているようです。
大島は、戦前から一大観光地として人気を博し、多くの芸術家が渡って作品を残しています。
Wikiには「和田三造や坂本繁二郎、中川一政、村山槐多らの著名人や芸術家が来島し、島を題材にした作品も残された。また、1928年(昭和3年)に東京との間に日航便が就航し、同年には野口雨情作詞・中山晋平作曲の波浮の港の歌が流行したこともあって観光客が増加した。」とあります。
彼ら芸術家にとって大島は、ゴーギャンにとってのタヒチのように考えていたようです。
人間の根源がそこにあると、当時の芸術家たちは考えたのでしょう。
そんな作家の一人が彫刻家木村五郎(明治32~昭和12)です。
木村五郎は、農民美術運動にも関わる作家で、大島に「あんこ人形」というお土産用の彫刻作品を生み、地元の人たちに制作方法を教え、そして育てました。
下の写真は、そんな木村五郎の大島の風俗を題材にした作品「水汲みの島娘 伊豆大島風俗その三」です。
以前も紹介しましたね。
伊豆大島には、その木村五郎を紹介する記念館もあります。
木村五郎の研究をなされ、私もここから千田敬一著「これは彫刻になっております」―木村五郎の彫刻とその生涯―」を購入させて頂きました。
現在の館の状況かわからず、心配です。