2020年4月25日土曜日

土方久功 昭和34年の絵葉書

まずは、1959(昭和34)年5月、土方久功が丸善画廊で行った個展の絵葉書です。
この時、木彫レリーフを13点、立体を7点出品。
塑像はブロンズにして展示したんですね。





ここまですべて世田谷美術館蔵。

上の「像」は東京国立近代美術館蔵
1991年に世田谷美術館で行われた「土方久功」展の図録では、この作品の出品が前述の丸善画廊での個展になってますね。
第10回読売アンデパンダン展は1958(昭和33)年。
「土方久功」展の図録ではこの年の読売アンデパンダン展に『小さな浮き彫り、顔A、B、C三点を出品する』とあります。
どちらが正しいでしょう??

下の絵葉書は第11回(1957年)、12回(1958年)新樹会展出品作品の絵葉書。
こちらは石膏に着色がいくつか。


上記の「像」。これも「土方久功」展の図録では、丸善画廊の個展で出品になってますね。
このあたりの作品も世田谷美術館蔵。
ご遺族が寄贈したのでしょう。

それにしても「像」だの「首」だのと題名が簡素ですね。
土方久功は詩人でもあり、逆にこういった彫刻作品の題名には思うところがあったのかもしれません。
一つだけ、木彫レリーフに「ナマツ白クナイ道化」があります。
もしかしたら白人ではない自身の姿、自画像なのかもしれませんね。

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