2017年2月3日金曜日

日独伊親善図画 記念品

1937年の日独伊防共協定、そして1940年には日独伊三国同盟が締結されます。
その間の1938年に森永製菓によって募集されたのが「日独伊親善図画」。

以前、いくつかの作品の絵葉書を紹介しました。

これらもまた広義において戦争記録画と呼べるでしょう。

今回紹介しますのは、その受賞者に渡されたのだろう記念楯です。



ブロンズ等ではなく焼物なんですよね。
こんなの子供に渡したら、すぐに割っちゃいそうです。
以前に明治神宮体育大会で、メダルに陶磁器が使われたのを紹介しましたが、これもそういった鉄製品を使用しないためのものかもしれません。

裏面には、「昭和13年」「日独伊親善図画」「森永製菓株式会社」の文字。
表には、男の子と女の子と、その真ん中に仏様が立っています。

こういう記念品に宗教色があるというのが面白いです。
運営者に仏教信仰の強い人が参加していたのでしょうか?

上部に木が立っていることからすると、もしかしらたこれは菩提樹で、そうすると真ん中の仏様は、お釈迦様?
ということは、右側の少女は釈迦に乳粥を渡したスジャータでしょうか。
たしかに、右手をちょっと前に出し、何かを薦めているようにも見えます。
では、左の男の子は誰だろう?

どちらによ、この台座や図柄からは日独伊三国同盟の政治色をまったく感じさせませんね。
裏が無ければ、たんなる仏教の浮彫です。
ますます、この図柄を選んだ人に興味がでてくるなぁ~



そして、底には受賞者の名前が。
この方、ご存命なのかな?


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