これまでも何度か紹介してきました画家「横山潤之助」の情報です。
http://prewar-sculptors.blogspot.jp/search?q=%E6%A8%AA%E5%B1%B1%E6%BD%A4%E4%B9%8B%E5%8A%A9
本日までですが、各務原市立図書館にて「各務原市所蔵絵画展」が行われており、彼の作品が5点程展示されています。
今回初めて生で鑑賞したのですけど、やっぱりちょっと見は普通の静物画に見えます。
すごく上手い画学生の作品のよう。
けれど、どこかやっぱり奇妙。
今回の展示には能面を描いた作品が出品されているのですが、これが特に異様に感じます。
あえてその違和感を口にするとしたら、その描かれている対象を画家が愛していないことがわかると言う点でしょうか。
対象を見ていない。 視点が通り越している。
こういのって、それこそ画学生的だと言えるのだけど、それを50過ぎの技量ある作家が行うことがオカシイ。
そう考えるとわかることがあります。
今回の展示作品の中で、横山潤之助自身が鏡に映った自分を描いた作品があるのだけど、この作品だけピントが合っているように思えます。
そして、それ故か、この作品は近寄りがたい。
彼自身に、どこまで障がいがあったのかわかりませんが、正規の美術教育を受けた彼は一般に言う「アール・ブリュット(生の芸術)」とは呼べません。
けれど、どこまでも生々しい芸術ではあるのですよね。
それを再確認しました。
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