2012年11月20日火曜日

日名子実三 原型「国民精神作興体育大会参加章」メダル

物語のメダルってことで、猿、雉子、犬をお共に連れた桃太郎さんのメダルです!

昭和13年、幻となった東京オリンピックに代わり行われたが、このメダルが用いられた「「国民精神作興体育大会」 。
そのシンボルとしての桃太郎です。
Wikiには「太平洋戦争の際には桃太郎は軍国主義という思想を背景に、勇敢さの比喩として語られていた。この場合桃太郎は「鬼畜米英」という鬼を成敗する子としてスローガンに利用された。戦時中には孝行・正義・仁如・尚武・明朗などの修身の徳を体現した国民的英雄として...」とあるのだけど、こういうイメージを与えてしまう「桃太郎」という物語が興味深い。

元来、物語というのは意味を持たない。宮沢賢治の「やまなし」のように、純粋な物語であればこそ、意味を持たない。ゆえに、それぞれの語り部を通して、それぞれに伝えられるのが物語。
「桃太郎」もそうであり、よって歴史の中で逆説的に「意味」を与えられ、こういったメダルとして象徴的に扱われることもあるのでしょう。

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