松江春次は、大正11年サイパンに南洋興発を設立。13年には砂糖生産量を74500トンとし、パラオ、トラック両島からフィリピン、ニューギニアにわたる地域に関連会社20社をもつ大コンツェルンに成長させた人物です。
そんな彼は、「砂糖王(シュガーキング)」と呼ばれます。
また彼は、サイパン島や他の島々に、工員のための映画館・理髪店・演劇場・酒場など様々な娯楽施設を建設したそうです。
これらの絵葉書に移された写真は、そういった町の姿です。
1934(昭和9)年8月に、社長在籍中に銅像が建立されます。
場所は彩帆(サイパン)神社前。
それが、この絵葉書にある銅像ですね。
この像は、戦後まで残り、現在も砂糖王公園のシンボルとして建っています。
現状の姿をネットで検索すると、前身に弾痕が残っているようです。
そうした歴史を背負う姿こそが、パブリックな「彫刻」のあるべき姿ではないか......などと考えてしまいます。
銅像の作者はわかりませんでした。
日本から運んだのでしょうか?
それと、この「近代的文化整然たるサイパン島の本通り」絵葉書には、道脇に像が建っています。
サイパンの人をモデルとした像でしょうか?
『近代的文化整然たる』街のありようとして、西洋の様なパブリックアートを必要とし、このように建てられたのかもしれません。この像も作者は誰でしょう?気になります!
0 件のコメント:
コメントを投稿