2021年5月31日月曜日

日名子実三 原型「島儀七翁之像」メダル




1918(大正7)年、日名子が東京美術学校を卒業した年の作品です。
広田肇一著「日名子実三の世界」には、このメダルが最古のものだと書かれています。
日名子のメダルを集め初めてかれこれ8年くらい。ようやくこれが手に入ったのかと感無量ですね~

「島儀七翁之像」とあることから、日名子による胸像制作の記念品としてのメダルではなかったかと推測します。
島儀七がどういった人物かは不明です。
造形は、立体感を感じるしっかりとした浮彫ですね。
さすが主席卒業者と言ったところでしょうか。


裏側が何もデザインされていません。そこまでの技術の無い業者に頼んだのか、または予算が無かったのか。

サインは英文字でJ.Hinagoと筆記体で書かれています。
後のデザイン化された文字ではなく、彫刻に刻む正当に合わせたという感じがしますね。
そう思うと、なんだか当時の日名子の若々しい気負いまで見えてきそうです。

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