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貝塚七郎については、まったくデータが揃っていません!どんな彫刻家だったかもわかりません。
なのに、この絵葉書を紹介するわけは、この作品の魅力、このモチーフが魅力的だからです。 このふとましい股!豊かな体躯!、柔らかなオーラ!、そして貧弱な乳。デブ専ってわけじゃないですが、素敵じゃないですか。その形状から古代の土偶のようで、崇高な感じさえ受けます。
こういった裸婦を描く作家にコロンビアの作家フェルナンド・ボテロがいますが、彼は1939年生まれ。この作品が発表された第二回帝国美術展が1920年(大正9) ですから、ボテロに先んじてこんな作家が日本にいたわけです。
この時代の彫刻家は、日本人をモデルにしつつも、西洋の美意識に合わせるかのように、等身や頭の大きさなどを変え、デフォルメされています。この「女」も同じくデフォルメがなされているのだと思うのですが、その方向が当時の美意識とは一線を越え、作家の欲望が投射された結果、現代的な作品になっています。マーク・クインの新作だって言われたら信じるかも。
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