2022年5月15日日曜日

金城実「沖縄を彫る」

GWは仙台の古書市と古本屋巡りをしてきました。
仙台市太白区にあります萬葉堂書店では地下の書庫に潜り、金城実「沖縄を彫る」サイン本 を買ってきました。





本日、5月15日は沖縄返還50周年ということで、この書を紹介します。

Wikiより
金城 実(きんじょう みのる、1939年 - )は、日本の彫刻家。沖縄県読谷村在住。
沖縄県浜比嘉島に生まれ、京都外国語大学卒業後、西宮市立西宮西高等学校や近畿大学附属高等学校で英語を教える傍ら、彫刻制作を始める。1986年に沖縄県読谷村で彫刻制作を村の人達と共に始める。沖縄靖国訴訟原告団の団長を務めている。強制動員真相究明ネットワーク呼びかけ人。

作品
「残波大獅子」 「長崎平和の母子像」 「チビチリガマ世代を結ぶ平和の像」 「隠れ念仏」、「抗議する農民」 - 三里塚闘争をモチーフにした作品で、空港反対デモで掲げられることもあった。現在は成田国際空港敷地内の団結小屋「横堀鉄塔」に設置されている。





先日のNHKのニュースで、沖縄本土復帰50年を特集し、本土の人間は沖縄の問題を当事者として考えなければならないと結んでいました。
沖縄の疎外、アイヌの疎外、朝鮮の疎外、従軍慰安婦の疎外、肌の色による疎外、性差による疎外......
これらを当事者として考えなければならない。

......そんなことが可能なのでしょうか?
私のパートナーが子育て時に感じていた疎外感にたいし、当事者として対応することにも必死だった私に、そんな世界中の疎外感を感じる人々の当事者でいられるなど可能なのでしょうか?
自信がありません。
人間は正しい未来にたいし努力すべきであり、いつか克服できるという理想主義は、私のような無能を救いはしませんし。

アートは理想主義の産物です。
そのため、政治とつながりやすい。
疎外のある所にアートがあります。
またアートによって疎外もつくられます。
良かれ悪しかれ、アートは疎外の苦しみをマッチポンプのように生みだしているわけです。

だから私は、ゴールデンカムイくらいの疎外への距離感が心地よく感じるのですよ。
ブヒィッ

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