ロダンの『La Belle qui fut heaulmière』を撮影した絵葉書です。
日本名は「美しかりしオーミエール」ですが、この絵葉書では「老いたる冑造りの女」になってます。
詳細が国立西洋美術館のサイトにありました。
https://collection.nmwa.go.jp/S.1959-0005.html
『「兜屋小町(ラ・ベル・オーミエール)」と呼ばれ、絶世の美女であった老婆』を描いた作品なのですね。
この意味を知っていれば、「老いたる冑造りの女」よりも「美しかりしオーミエール」の方が良いかな。
こういう題名ってどういう経緯で誰が付けるのでしょうね?
写真が悪くてシルエットしかわからないのですが、それでも婆さんだと理解できるのはロダンの力なのでしょう。
生老病死の内の「老い」を描いたこの作品は、九相図の朽ちていく美女のような、老いの醜さを描いたものではなく、ただ形として、造形的なラインとして、そのものの在り方にロダンが興味を持ってつくり上げたのではないかと思います。
もう、老婆とも人とも見ていないような、ロダン翁の非情な目を感じます。
生老病死の内の「老い」を描いたこの作品は、九相図の朽ちていく美女のような、老いの醜さを描いたものではなく、ただ形として、造形的なラインとして、そのものの在り方にロダンが興味を持ってつくり上げたのではないかと思います。
もう、老婆とも人とも見ていないような、ロダン翁の非情な目を感じます。
また、同じ作品を松方幸次郎が購入しており、戦中にフランス政府が接収、1959年に松方コレクションとして寄贈返還されてます。
この作品が、上の絵葉書の物なのでしょうか?
0 件のコメント:
コメントを投稿