昭和2年より、現在も行われています都市対抗野球大会の参加賞ですね。
優勝都市は、第一回から三回までが大連、戦争で中止となる直前の1940年に行われた第14回大会は京城府と、この大会の歴史は、日本史の縮図になっている気がします。
本当に小さなメダルですが、どこから見ても藤井浩祐らしさが溢れたメダルです。
扇子で顔を隠した女性が立ち姿で描かれています。
裸像に見えますがどうでしょう?
室内で行われる展覧会と異なり、公共に用いられるメダルに裸婦の像はあまり見かけません。
藤井浩祐の他の作品に同様の作品があればハッキリするのですが、どうも無いようです。
藤井浩祐の作品には、多くの裸婦の他に、踊り子など風俗を描いた作品があります。このメダルの作品が裸婦像であるならば、その中間の作品だと言え、興味深いです。
このメダルの姿から、モネの『着物をまとうカミーユ・モネ』のようなジャポニズムを感じます。つまり海外から見た日本という視線です。
彫刻(sculpture)という海外の文化を用いて日本を見る。
これはまさに藤井浩祐の視線のあり方だと言えないでしょうか?
そして、その視線が常に軽やかで明るい!
彼の作品を見ると、彫刻の未来を信じている藤井浩祐の姿が浮かびます。
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