「名古屋汎太平洋平和博覧会」は、1937年(昭和12年)の3月15日~5月31日まで名古屋市南区熱田前新田(現・港区港明)で行われ、その美術展に出品された作品の一部が上記の絵葉書の作品のようです。
第二次世界大戦前で最後で最大の一大博覧会であり、終了2ヶ月後に日中戦争が勃発しています。
こんな記事もありました。
http://www.tobunken.go.jp/materials/nenshi/1907.html
これによると、名古屋在住者による委員会の設置を希望したようですが、実際はどうだったのでしょう?
上記の絵葉書での彫刻家、津上昌平は福岡の出身で小倉右一郎門下の作家ですね。
この他にどんな作家がどのように関わったのか、知りたいところです。
愛知での博覧会や大規模な美術展といえば、平成元年(1989)年7月から11月の4ヶ月間行われた「世界デザイン博覧会」や2005年3月から9月まで行われた「愛・地球博」、そして「あいちトリエンナーレ」などがありますね。
こういったお祭りはあまり戦前と変わりませんね。
戦争直前の「平和」の博覧会と現在の「あいちトリエンナーレのテーマ「虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅 Homo Faber: A Rainbow Caravan」と比べてみて、意味のわからないテーマを掲げる現代の方がある意味健全なのかもしれないな、などと思います。
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