2013年11月24日日曜日

大阪府立中之島図書館 大正11年増築記念のメダル


大阪府立中之島図書館は、1904年(明治37年)に「大阪図書館」として開館しました。
現在、その建築物が重要文化財に指定されています。

一時期、大阪市の橋下徹市長によって、大阪府立中之島図書館を廃止するといった話が出たそうですが、昨今、全面改修を行いリニューアルが決まったそうですね。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASHC2002E_Q3A121C1AC8000/
その結果、このメダルにも刻まれており、現在は閉鎖している正面玄関からの入館が可能になるそうです。

このメダルは、その大阪府立図書館が、大正11年に両翼が増築され、それを記念して作られたもののようです。
二人の女性が一冊の本を読む姿が刻まれています。
この姿、どこかルノアールの影響を感じられます。それでも顔の造形などは岸田劉生の挿絵のようでもあり日本的ですね。
原型は、サインがあるのですがよく読めず、「○や作」となっています。
東京美術学校の第一期生で、大阪彫刻界の重鎮となった黒岩淡哉かもしれません。

2 件のコメント:

  1. 作者は水谷鉄也です。サインは右から「銕や作」と読みます。水谷「この夏の仕事」(『東京朝日新聞』大正11年6月28日)で、これから大阪府立図書館増築記念メダル400点の制作にとりかかると発言しています。

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    1. お返事遅くなり申し訳ありませんでした。
      お教え頂きありがとうございます!
      水谷鉄也は東京美術学校の教授だったようですね。
      http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/957292/5

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