2017年1月10日火曜日
RIZAL MONUMENT MANILA -30 絵葉書
現在もフィルピン、マニラに建つ「ホセ・リサール」の銅像です。
「-30」とありますが、1930年に写された写真を絵葉書にしたものでしょうか?
ホセ・リサールは、フィリピンの英雄です。
彼は、スペイン統治下のフィリピンにて独立運動に取り組み、1896年に35歳で銃殺されます。
その地に建ったのが、この銅像なんですね。
彼らの運動の弾圧後、フィリピンでは米比戦争が起き、米国統治となります。
「ホセ・リサール」の銅像は、その米国主導で1913年に設置されます。
ここがよくわかっていないのですが、米国はスペイン統治からの独立運動を評価していたということなのでしょうか。
米国は、スペインからの独立を評価しつつ、統治するといったダブル・バインドであったということなのでしょう。
その結果、このフィリピンの英雄の像は、スイスの彫刻家リチャード・キスリングによって制作されます。
日本で言えば、西郷隆盛像を、よくわからない外国人が作って上野に置く様なものでしょうか?
そして現在、この英雄の像はフィリピン国民に愛され、フィリピン海兵隊によって24時間警護されています。
う~ん。複雑だ。
この写真には、フィリピン人と欧米人(たぶん米国人)、そして星条旗が掲げられているように見えます。
1930年代は、フィリピンの米国からの独立が将来的に約束されます。
この時期の何かのイベントで撮られた写真なのかもしれません。
そして、1940年には日本軍が上陸してくるわけです...
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