昭和13年度 建築学会 学術賞 「正員伊藤正文君」メダルです。
このパルテノンの図は日名子実三作のようです。
では、その裏面の図は何かというと、奈良の薬師寺にある三重塔のてっぺんにある水煙(すいえん)の図柄なんですね。
この図柄を用いてこちらも日名子がデザインしたようです。
それにしてもパルテノンに薬師寺とは、世界を相手にしようとする当時の建築学会の気合いを感じますね。
日名子自身は彫刻家としてよりデザイナーとして関わったと言えるこのメダルですが、とても美しく力強いものになっているかと思います。
ことろで、学術賞を授与した「伊藤正文」ですが、関西の近代建築家で大阪市立美術館などの設計に関わった人物だそうです。
そんな著名人が所有していたはずのこのメダル、どうして世に出てきたのかな?
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