こども博覧会に、巌谷小波によって出品された「皇后陛下○○馬遊び玩具」の絵葉書です。
この絵葉書の裏に「こども博覧会事務局発行」と書かれていることから、この博覧会は、1926(大正15)年に行われた「皇孫御誕生記念こども博覧会」だと考えられます。
皇孫照宮成子内親王殿下の御誕生記念として開かれたこの展覧会は、古今東西の各玩を展示し、また百貨店による子供のための部屋や道具の展示、パビリオンなどによって、当時における新時代の子供の像を表しました。
このカタログが
近代デジタルライブラリー で閲覧できるようです。
上記の絵葉書の作品も見ることができます。
作品の出品者、巌谷小波(いわや さざなみ)は、児童文学者でお伽噺「桃太郎」や「花咲爺」などをまとめ再制作した人物です。
この作家の所有品だったのが、貞明皇后が遊ばれたというこの玩具。
素材は象牙のようです。
貞明皇后の子供時代である明治初期は、象牙による輸出用作品が大ブームであり、この玩具もそういったものだったのでしょう。
それにしても象牙が玩具とは...
この作品の作者名は不明です。
象牙作家と言えば、石川光明や旭玉山等があげられますが、どうでしょうか?
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