以前も紹介しました齋藤素巌の原型によるオリンピックの記念メダルです。
サイズ:6×9cm。
齋藤素巌らしい、美しい男性裸像。
ライオンとホッキョクグマの造形も流石です。
11回オリンピックといえば、 ナチスのオリンピックであった、1936年のベルリンオリンピックです。
この時期のメダルだと考えられます。
ライオンとホッキョクグマは、1902年(明治35年)に ドイツ帝国ハンブルクのハーゲンベック動物園から上野動物園に送られているので、このメダルのモチーフにしたのかもしれません。
齋藤素巌は、このメダルのために上野動物園へデッサンをしに行ったのでしょうか。
ベルリンオリンピックには、日本も国を挙げて参加しています。
この大会と前回のロサンゼルス大会には、芸術競技という美術作品の優越を競う競技があり、日名子実三や長谷川義起、濱田三郎ら彫刻家も参加しています。
しかし、日本のドメスティックな美は受け入れられず、惨敗。一部のジャポニズム的な作品が注目されるに留まります。
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