1910年と1911年、1920年と1921年が手元にあります。
ジャンル毎に一冊作られた日本の帝展のカタログと比べると簡易に見えますが、そういう簡易版なのでしょうか?
このあたりは詳しくないので、これから勉強して行こうと思っています。
というのも、この下の画像を見ていただければわかるように、フランスのサロンではメダルもしっかり彫刻作品として掲載されているのですよね。
こういった作品に日本の作家が影響されないわけもなく、その繋がり、または断絶がわかれば面白いのではないかと。
断絶と言えば、先に書いたように日本の官展においては、メダルを作品として発表した作家はありません。
明治期の博覧会や、官展以外の展覧会、団体展ではあるのに、官展では頑なに無い。
その元となったフランスのサロンでは発表しているにも関わらず。
これは何故だろう?
このあたりを紐解いていければと考えています。
ちなみに掲載頁の上右の作家はLEON DESCHAMPS。下はP.DANTEL
メダル三点の作家はCharles Pillet。https://en.wikipedia.org/wiki/Charles_Pillet
こちらのサイトでも膨大な資料が掲載されていました!
http://antiquesanastasia.com/art/reference/medailles/medailles_francaises/l%27histoire/index.html
奥深いぃ~!!
Charles Pilletについても書かれていますね。
また、先に書きました畑正吉が模刻した作品も特定できました。
http://antiquesanastasia.com/art/reference/medailles/medailles_francaises/l%27histoire/ovide_yencesse/general_info.html
作家はOvide Yencesse(オヴィド・ヤンセス)。
ありがたいことに、この模刻の元となった作品まで紹介されています。
小さいサイズのメダルなんですね。
畑の模刻は横16cmほどありますから、一回り大きく模刻したことがわかります。(裏に小メダルヨリ拡大とあったとおりでした。)
オヴィド・ヤンセスの元の作品の方がちょっと肉厚に思いますが、ほとんど変りないですね、畑正吉の技術力がわかります。
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