ちゃんと2対あり、そのどちらにも同じレリーフがあります。
このシェパードの像ですが、他にも化粧品用のコンパクトに用いられていることが確認されており、もしかしたら使用権をデパートなんかの業者に渡したのかもしれません。
ただ、このブックスタンドの円形のレリーフをみると、もともとはメダル用に制作したのかも。
日名子はシェパードの他にもエアデールテリアを飼っていたらしく、多くの軍用犬のメダルにその姿を描いています。
第二回軍用犬展覧会 メダル
犬好きの彫刻家として知られる作家には、他に藤井浩祐が上げられますね。
犬の著書まで出しています。
逆に猫好きは、朝倉文夫や木内克です。
犬を好む彫刻家と言うのは、その構造物としての確かさを好むのでしょうね。猫のような柔らかい姿を好む彫刻家の方が少数のような気がします。
その二者は交わらないのでしょう。そう考えると、日名子が朝倉文夫から離れた理由はそこにあったと言えるかもしれません!
また、馬と言えば、池田勇八。そして、皇居前広場の楠木正成像の馬像を制作した後藤貞行に、近衛騎兵だった新海竹太郎。
高村光雲の老猿のように猿、獅子、兎、牛、猪などは彫刻のモチーフとして多く使われています。
メダルで言えば、齋藤素巌のホッキョクグマといった変り種もあります。
このホッキョクグマとライオンは、1902年に、ドイツのハーゲンベック動物園から上野動物園に贈られたものだと思われます。
そして日名子の山羊。
このメダルは東京市で行われた「動物写真撮影週間」記念章です。
このイベントがどういったものかはわかりません。
そのモチーフに山羊を選んだのは何故でしょう?
動物をモチーフにしたメダルは、まだまだ探すとありそうです。
干支ぐらいはコンプリートしてみたいですね!
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