2014年12月29日月曜日

作者不明 都新聞「裾模様募集出品記念章」メダル


作者不明のメダルです。
都新聞主催の「裾模様募集出品記念章」。

都新聞とは、明治から昭和にかけて東京で発行された大衆紙で、「都新聞」の号は1889(明治22)年から「東京新聞』となった1942(昭和17)年まで使用されています。

このメダルのデザインを見るに、艶かしい肉体の女神像でありながら、お顔は観音様という和洋折衷。
また、近代彫刻ではあまりない直接的なエロさなどから見て、前近代的な彫刻家による作品ではないかと思われます。
つまり、「都新聞」が使用された明治22年から昭和17年の間の初期に、このメダルが用いられたのではないかと推測します。

もしかしたら 「都新聞」より発行された「都の花」という文芸雑誌(1888年創刊―1893年)とのタイアップだったのかもしれません。
というのも「裾模様」とは和服の柄模様を指し、そういった文化に対しての評論を「都の花」では行われていたそうだからです。

それにしても、作家は誰だろう?
どこかでみたような図なのだけど、思い出せません。
新海竹太郎でもないし、山崎朝雲?

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