オリンピックでの連日のメダル獲得。
本当にすごいですね。
特に400mリレーでの銀メダルは、歴史に残る出来事だと思います。
そんな陸上をモデルとした作品「ハードル」。
畑正吉による石膏原型です。
畑は、スポーツを題材に多くの作品やメダルを制作しており、これもそうした作品の一つでしょう。
まさに、ハードルを越えるその一瞬が描かれています。
レリーフでありながら奥行きを感じさせる構成は流石です。
また、この作品が特別なのは、「第三部会」に出品された物だということです。
この「第三部会」ですが、1935(昭和10)年の帝展改組にあたり、野に下った彫刻家有志が集い新設した団体です。
1936年には以下の声明を発します。
『第三部会では七月七日午後丸の内マーブルに会員集合協議の結果、文展不参加に決定、左の如く声明書を発した。 「明治、大正、昭和を通じ我国彫塑界に捲起したる凡ゆる闘争、すべての情実の根源たる松田改組によりて成れる現帝国美術院第三部会員の独占的に鑑審査に携はる文部省美術展覧会には本会会員は招待礼を受けず、純在野団体として我国彫塑界進展に努力せんことをここに声明す。 会員 池田勇八、石川確治、畑正吉、上田直次、小倉右一郎、開発芳光、吉田久継、日名子実三」
1940(昭和15)年に、国風彫塑会と改称される5年間のみあった団体だということもあり、どんな作品が展示されていたのか、私もあまりわかっていません。
絵葉書で、池田勇八の作品を知ったくらい。
その作品の現物が、ここにあるというのは、感動です!
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