2021年4月12日月曜日

日名子実三作 天使のゴルフ レリーフ

本日は、一人の日本の選手にゴルフの天使が舞い降りました。
松山英樹選手、マスターズ制覇おめでとうございます!

そんなゴルフの天使を描いたレリーフを紹介します。
原型は日名子実三です。
時代も何のために制作されたかもわかりませんが、20cm程あるレリーフですので、記念楯に付いていたのかもしれません。

日名子のゴルフ関連の作品には、私の所有する物では「学士會ゴルフクラブ 内務次官賞」盾があります。
https://prewar-sculptors.blogspot.com/2012/10/blog-post_30.html
また、日名子の仕事には、この楯の立体像やクラブを振り上げた選手像があります。http://opamwww.opam.jp/collection/detail/work_info/6734;jsessionid=D363DDF211BB2C287FA3C63A44D5B01B?artId=636&artCondflg=1

こういったゴルファー像は実際の選手をモデルにしていると思うのですが、日名子は神像とか河童とか想像上の姿を描くことも多く、この天使もそういった作品の一つだと思います。

天使と言えば、日名子は第24回全国中等学校優勝野球大会記念章(現夏の甲子園大会)にグローブとボールを持つ天使像を描いており、このゴルフをする天使像とそっくりです。
というより、どちらかをリサイクルしたのでしょう。体の傾き、足の位置などはまったく一緒です。
第24回全国中等学校野球大会が1938(昭和13)年なので、その前後にこのゴルフをする天使のレリーフは用いられたのでしょう。
また、野球をする天使像が中等学校野球大会という学生選手らのために用いられたことから、ゴルフをする天使も学生大会に用いられた可能性もありますね。

戦前から続く日本のゴルフの歴史に、本日の松山英樹選手の快挙が加わりました。
そして、また新たな歴史が作られていくのですね。

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