サインから荻島安二の作だと思われる昭和6年の「三菱倶楽部 端艇部」メダルです。
↓今まで紹介した荻島安二のメダル
http://prewar-sculptors.blogspot.jp/search?q=%E8%8D%BB%E5%B3%B6%E5%AE%89%E4%BA%8C
図柄はサロメがヨハネの首を捧げるように王冠を持った女性像。
荻島安二らしい昭和初期デカダンな作品です。
他の水泳競技にこういった洒落た図柄はあまり見ません。
ボート競技って、テニスやゴルフといったハイソなイメージを持つスポーツなんでしょうね。
三菱倶楽部 端艇(ボート)部ですが、三菱では多くのスポーツクラブを持ち、ボートでは内漕艇大会が開催されていたそうです。
1917年の大会には、4代目総帥岩崎小彌太自ら選手として年長者番外レースに出場したと言います。
このような比重を置いた活動によって、荻島安二というお洒落男にメダル原型を頼む流れになったのでしょう。
小さなメダルですが、凄く素敵。
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