これは銅像の契約書です。
銅像のサイズや作業期間、作業場所などが書かれています。
そして、その作業にあたるのが、明治時代の彫刻家、 長沼守敬(もりよし) 近藤由一。
なんと、その署名があります!
長沼守敬は、東京美術学校塑造科の初代主任教授です。日本近代彫刻史の先発作家ですね。
近藤由一は、工部美術学校彫刻学科の第一期生。
彼らが制作した銅像で、この条件にあたるのは、山口市亀山公園にある毛利敬親の銅像です。
現在も同地に建っていますが、これは戦後に再建したものです。
長沼守敬は毛利敬親だけでなく、毛利元周、毛利元蕃、毛利元純、毛利元徳と毛利家の藩主を同時期に作成しています。契約書に四公とありますが、この4名のことでしょう。
きっと、長州藩系の実力者に頼まれた仕事だったんでしょうね。
そういえば安倍首相も長州ですね~。
契約書によると、銅像は東京砲兵工廠で完成することとなっています。
靖国神社の大村益次郎像もここで造られたものですね。
いや、これは面白い資料だ。当時の銅像の写真が手元にないのが残念です。
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