2015年1月25日日曜日
山本瑞雲 筆 般若心経
山本瑞雲は慶応3年生れ、明治15年高村光雲の門に入り伝統的木彫技法を継承する。内国勧業博,シカゴ万博などで入賞。また仏像の制作、修復にあたった。昭和16年死去。
この書も仏像制作にあたって書かれた般若心経だと思われます。
優しい字ですよね。
気負いが無いと言うか。自然な写経。
こういうのって良いよな~。
2015年1月21日水曜日
2015年1月20日火曜日
佐藤玄々(朝山)の書
佐藤玄々(朝山)の書は凄く上手い。
この書もいつ頃のものかはわからないけれど、立派なものだ。
ただ、立派過ぎて、こう、なんだか息苦しい。
癖のある人物だったという佐藤玄々。
この書のように圧力のある人だったんだろうな。
2015年1月19日月曜日
山崎朝雲 筆 「敵国降伏」
山崎朝雲は、 1867(慶応3)年生まれ。本名は春吉。別号は羯摩。
この書には、別号の羯摩と朝雲の落款があります。
これが朝雲77歳の時のものであるなら、昭和19年の大東亜戦争時に書かれた物だと思われます。
であるなら、「敵国」とはアメリカのことなんでしょう。
寄書きを戦地に向かう兵隊に持たせたように、書や文字には呪術的な力があると考えられました。
「敵国降伏」も、そのような意味で山崎朝雲が誰かに望まれ、書いたものなのかもしれません。
高村光太郎がそうであったように、戦前の彫刻家で書を行う者は多い。
ただ、嗜みとして書かれたものなので、たとえ一流の彫刻家でも、光太郎の書のように作品と呼べるまでにはいかないようだ。